モノ儀式

クローゼット、押入れ、戸袋、キッチン戸棚、屋根裏部屋。

実家のありとあらゆる収納場所に、ありとあらゆるモノが、何十年も使われず仕舞われたままで、健気にそこにありました。

頂きモノ、値のはったモノ、思い出のあるモノ、新品、中古、粗品、収集品、家族の誰かが出さなかった手紙。

埃、油、カビのついたそれらを、一つずつ確認し、洗い、さよならを言って始末する。もう手はガサガサボロボロですが、この儀式みたいな行為はもう少し続きます。

捨てられるモノも、誰かの元に嫁ぐモノも、使うことにしたモノも、もう一度仕舞われるモノも、一様にこう言います。(そう言ってるみたいに、私は思うのです) 「出してくれて、ありがとう」

もったいないから、使わずにとっておくのって、大切にしたいという気持ちから、ですよね。

でも、人生がふいに変わって、

その子達を、出してあげられなくなるかもしれない。覚えていられなくなるかもしれない。

だったら、私は使おうと思いました。

高価でも、粗品でも、何でも。

自分が使ってあげられないなら、誰かに使って頂こう。

誰にも使ってもらえないなら、最後に洗って、埋めたり燃やしたりしてもらおう。

そうすると、また言葉が届くのです。モノからも、私からも。 「今まで、ありがとう」

手がガサガサボロボロでも、もう少し続けようかと思う由縁です。



“Yogatería”

インテリアデザイナーでありヨガインストラクターでもあるassociepdが作った造語。ヨガをインテリアに昇華させ、心と体をセルフケアできる養生空間をYogatería(ヨガテリア)と呼んでメッセージする。モノや手法にとらわれず、体の声・感性・感覚に集中して見つける癒しのエッセンスで、インテリアを構成する。このサイトでは、そのエッセンスを集めていく。

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