歩く、座る、飲む、語る、聴く。
そういう行為だけなら、それに必要なだけの灯りで良い。
お茶を飲むなら、手元がわかれば良いのだ。
相手がいるなら、その気配や表情が、何となくわかるというくらいで。
部屋の四隅や天井まで、明るくする必要がない。
自分が歩く数秒先に障害物がないかが見えるくらいで良い。
夜道・山道ならいざ知らず、部屋の中なんだから。
飼っている猫の尻尾を踏まないように、注意深くゆっくり歩けばいい。
明るすぎるのは、かえって、何もかも見えなくする。
目を閉じた方が、音や声の調子がわかるし
少し暗い時の方が、静かに話せる。
自分にとってちょうど良い灯り。
それを知り、覚えておくと良いと思う。
ルクスとか、ワット数とか、そういう数字も役に立つけれど
やっぱり一番は、自分の感覚。
それに勝るものは無い。
灯りのこと、書きたかったのです。
今日、白鷺美術の灯りが、久しぶりの彼女とのんびりするには
ちょうど良かったので。
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