「昨日と同じ献立ですが、よろしいですか、、?」
私が連日通うので、そのご飯屋さんの方が申し訳なさそうに聞いてくれました。私が注文する一汁三菜は、内容が毎日変わるものではありません。私は承知の上で、通うのです。
だって
同じ献立でも、違うんです。
器が違います。
窓からの景色が違い、店内の室礼も違います。
誰と食べるか、一人で食べるのかが違います。
私の心が違います。
体調が違います。
その日の出来事が違います。
すべて違うんです。
けれど、そのご飯屋さんは、いつだって新鮮で、多種な味わいを感じさせてくれます。
その味わいから、私は色んなことを観察します。
一人で頂くと、味をしっかり感じるなぁ。哀しい心持ちでいる時は、甘味が慰めのようにしみるなぁ。力強い焼き物の器に盛られる魚は、どっしりと身体に入っていくなぁ。
などと、発見しながら、その日その時の美味しい感覚を味わいます。
不思議ですが、私がコレを体験出来るのは、今のところ、このご飯屋さんだけです。
まつは
京都市中京区晴明町671
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