子どもの頃に好きだった本、覚えていますか?
一説によると、性格形成は環境の影響を強く受けるそうです。そして本も、人格形成に影響があると言われています。
私は、子どもの頃好んで読む本は、人生に影響するのではないかと思っています。
例えば、シンデレラを好んだ女の子と、人魚姫を好んだ女の子は、恋愛観が違うのではないかという仮説。人を愛し、何を選択し、結末はどうなるのか。どちらもお姫様で、どちらも素敵な王子様に恋をするわけですが、読み終わった時の心のヒダが揺れる部分が違うと思うのです。私は、この「心のヒダ」が人生に影響するのではないかと思うのです。
喜びを感じるヒダを、何度も揺らしながら、成長した女の子。
切なさを感じるヒダを、何度も揺らしながら、成長した女の子。
人生の選択によって味わう様々な感情は、逆説的に、その感情を味わいたいから選択しているのだとも言えます。
さて、この仮説が、インテリアにどう関係するか、ですよね。
心のヒダを揺らすモノが人生に影響するとすれば、味わいたい感情に導いてくれるモノを、いつも側に置いておくと良いのではないかということです。
本、映画、絵画、ポスター、植物、茶碗etc...。
大事なのは、それを見たり触れたり読んだりすると、決まって心のある部分のヒダを揺らし、自分の求める感情が沸き起こるというモノです。これからの人生で、自分がもっともっと味わいたい感情の予習をするのです。
例えば、こうです。
ユニークで愉快な感情を人生をたくさん味わいたいなら、お笑いのDVDをすぐに何度も観れる環境に整えるとか、抱腹絶倒の漫画をいつもソファの横に置いておくとか。
穏やかでじんわりと広がる安心感のある人生を味わいたいなら、平和そのものの森や海辺を写した大きな写真を飾ったり、音や音楽も癒し系ののんびりしたものが良いでしょう。
コツは、記憶を呼び起こすものではないということ。昔の思い出に浸れるというモノではなく、今の自分がどう味わえるかに焦点をあてます。
もし、今の人生の味わいを、軌道修正したいなと思った時は、しばらく試してみてくださいね。
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