おいしい色ピンク。ある日、私はお花屋さんで、いつもはあまり選ばない色の花に惹かれて、何でだろうと自分でも不思議に思いつつ買って帰りました。謎が解けたのは水あげ後、甘い香りが鼻先を通った時。いちごシロップのかき氷色だからと思いました。ああ、食べたいのだ、夏が待ち遠しいのだ、と気づきました。色には、個人の記憶が強烈に記録されます。一般的に、青は鎮静効果があり、赤は活力を呼ぶ効果があると言われていますが、これに個人の記憶というフィルターがかかると、どうでしょうか。もしかすると、個人の記憶、のパワーの方が強いかもしれません。ヨガテリアでは、個人の記憶を優先します。壁の色・カーテンの色・家具の色・クッションの色。インテリアは色選びの連続です。その色選び...27Feb2018HOW TO
自然の変化を味わう自然物は、インテリアに欠かせません。観葉植物、切り花、ハーブ。好きなもので良いのですが、養生のためのヨガテリアでは、「変化を味わうもの」を選びます。森を思い出してみてください。森は、刻々とその姿を変化させます。若葉が眩しい時もあれば、花が咲いたり、実がなったり、紅葉し、枯れ落ち、雪に覆われていることも。もっと短い期間で言えば、水辺に朝陽があたって輝く時もあれば、雨に濡れて緑が深く艶を帯びる時もあり、香りも微細に違います。「変化を味わう」とは、そういった命の営みを味わうことのできるもの、という意味です。ですからインテリアグリーンは、変化しないフェイクよりも、自然物を。決して量が多くなくても良いし、自分が手をかけてあげられる範囲で良いの...26Feb2018HOW TOSPACE
とめる。流れる。2月のシークエンスシートです。呼吸法では、クンパクを入れて練習しました。クンパクとは息をとめる(保留息)ことで、たっぷりと息を吸ったあと、お尻の穴をキュッとしめて何カウントか息をとめ、その後吐く、という呼吸を繰り返します。アーサナの途中でもクンパクを入れました。さらに、陰ヨガも3ポーズ取り入れました。じっくりホールドして全身の力を抜き、自分の体の重みで関節にアプローチ。じわじわ効く感じを体験しました。クラス参加者さんが「クンパクの時、エネルギーが体中に巡る感じがしました」と感想を教えてくれました。“とまっている時に、エネルギーが巡っている。”普段の暮らしの中でも、同じことが言えるかもしれません。心・体・出来事がとまっている時、エネル...25Feb2018YOGA SEQUENCE
とりあえず、まっすぐ。モノが雑然としていて、部屋がすっきりしない。そんな時の応急処置です。とりあえず、何もかも、まっすぐ並べてみてください。直線、直角、モノとモノの隙間は均等に開ける。可能なら、窓やフローリング、畳などにある線と揃えるのも良策です。たてよこライン、間隔。これが整うと、心も整います。不思議なものですね。空間と心が共鳴するというのは。24Feb2018HOW TOSPACE
ユーモアを飾る大好きな絵や、大好きな人や大切な家族の写真を飾ると、不思議と癒されますね。ヨガテリアでもおすすめします。疲れている時、何か我慢をしている時などに、心を緩ませ、開放することができるでしょう。もう一つ、おすすめなのが、ユーモアを飾ることです。思わずニヤッとしまうような、笑いを誘う、何か。ユーモアに心が触れると、何だか難しく考えていることが馬鹿馬鹿しいなと、楽観的になれます。または、一笑いすると、悩んでいたこと自体を忘れてしまうことも。その程度のことなんだよと、教えてくれるユーモアを、飾りましょう。23Feb2018HOW TOSPACE
本に自分を映すビブリオセラピー(読書療法)という心理療法があるくらいで、読書は心に影響があるようです。イギリスの大学の博士が「音楽鑑賞や散歩よりも読書の方がリラックスする」と調査発表したという情報も見つけましたよ。ヨガテリアでは、本を自分観察のツールとして活用することをおすすめします。1、本棚を整理する他人に本棚を見られるのが恥ずかしいという人がいます。自分の頭の中を見透かされるような気がするようです。そのくらい、本棚は、思考や感性が映るもの。時々、今の自分に必要だと感じる本だけを残し、本棚を整理してみましょう。本当に好きなもの・進みたい道が再確認できるかもしれません。2、同じ小説を定期的に読む一冊の小説を、2年ごとに読み直してみましょう。共感で...22Feb2018HOW TOTIME
それだけの灯り歩く、座る、飲む、語る、聴く。そういう行為だけなら、それに必要なだけの灯りで良いのです。明るすぎるのは、かえって、何もかも見えなくするもの。ただ、集中できるだけの、それだけの灯りが、ちょうど良いのです。21Feb2018HOW TOSPACE
デジタルを諦めるテレビもない。パソコンも、インターネットも使えない。もし、そんな場所に身を置いたとしたら、あなたは何をして時間を過ごしますか? そんな場所は、今時、珍しいかもしれませんね。電波に追いかけられない場所。けれど、電波を追いかけないぞと、覚悟することは出来るはず。私は、ある友人のアトリエに、身を眩ますことがあります。そこは私にとって秘密の場所。誰とも連絡を取らない。そこに居ることも、友人以外は知らない。友人の留守中に間借りするので、誰も来ない。もともとテレビもないし。携帯はカバンに入れたままにして。聞こえるのは、シュンシュンと湯の沸く音。目に入るのは、風に揺れる中庭の草葉。夏はグラスの水滴を見つめ、冬はストーブの火を眺める。時に知的好奇心...19Feb2018HOW TOSPACE
寒い冬ほど。寒い冬ほど、火のやさしさを、思い知りますね。人は、火と水のあるところに、集まります。人が集まると、その人の集まりに、人が集まります。「あったかいね」そう言い合って寄り添う空間は、幸せの塊。そこに、火が、あるだけで。心と体が、ほどけていくのです。私は、何もない空間に、一つだけ置くことができるとすれば、ストーブを選ぶかもしれません。幸せの塊を呼び寄せるために。05Feb2018SPACE
モノ儀式クローゼット、押入れ、戸袋、キッチン戸棚、屋根裏部屋。実家のありとあらゆる収納場所に、ありとあらゆるモノが、何十年も使われず仕舞われたままで、健気にそこにありました。頂きモノ、値のはったモノ、思い出のあるモノ、新品、中古、粗品、収集品、家族の誰かが出さなかった手紙。埃、油、カビのついたそれらを、一つずつ確認し、洗い、さよならを言って始末する。もう手はガサガサボロボロですが、この儀式みたいな行為はもう少し続きます。捨てられるモノも、誰かの元に嫁ぐモノも、使うことにしたモノも、もう一度仕舞われるモノも、一様にこう言います。(そう言ってるみたいに、私は思うのです) 「出してくれて、ありがとう」もったいないから、使わずにとっておくのって、大...05Feb2018SPACE